きのう、ネームタグのことを書きました。
迷子札とかIDタグともいいます。
仔犬から育てているような、なついている犬でも、散歩中の大きな音に驚いて首輪を抜けて逃げてしまうケースって多いようです。
特に打ち上げ花火の音とか。
パニックになった犬は飼い主の声なんて聞こえません。
ネームタグは首輪につけていてもあまり意味がありません。
これは命をつなぐ大切な名札なのです。
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昨年のお正月、joの夕方の散歩で近所の親水公園に行ったとき、顔見知りの近所で有名なネコおばさんに呼び止められました。
「黒い犬が動かないの」
ふと見ると公園入口の草むらに黒ラブがうずくまっていました。
呼んでもじっとしています。
私が草むらに入って首輪をつかんで引っ張り出しました。大きなオスです。
よく見ると、体に擦り傷が数ヶ所。
車とぶつかったようですが、骨折はしてないようでした。
おばさんは、「この先の大きな家の犬なので連れていって」と言います。
あぁ、あの家ね。
なんか親分が出てきそうな立派な門のお屋敷があるんです。
ラブにはリードがついていなかったので、joのリードをつけて、joは首輪をつかんでその家まで行ってみました。おばさんの言葉を信じて。
ところが...
チャイムを何度押しても応答がありません。
留守?イヤ~な予感。
正月だしなぁ。
とりあえず、ケガをしているので、すぐ近くの動物病院へ。
やはり骨折はなし。傷も浅くて消毒だけで済みました。
先生にこの犬を知っているか尋ねたところ、知らないと。
この辺の犬じゃないみたい。例のお屋敷の犬とも違うようです。
ネコおばさんめ!
帰るときに保健所の案内をもらいました。
...それって処分するってこと?
次は交番へ。
捜索願いがでているかもと、淡い期待をしましたがそれもナシ。
落し物として置いていくわけにもいかず、自分の連絡先を書いて家に連れて帰りました。
インターホンで奥さんに「犬拾ったんだけど、ははは」。
たぶんビックリしただろうなぁ。
家にあがると、結構人なつっこい。
joよりひと回り大きく、だれが見ても「ゴンタ」と呼びそうな立派な体形です。
joはどうだったかちょっと思い出せませんが、そんなに嫌がってはいなかった気がします。
さっそく写真を撮って、奥さんにビラを作ってもらいました。
夜中、貼りに行きましたよ。コソコソと何十枚も電柱に。
その夜はゴンタとリビングで寝ました。
でも、リードがついていなかったのはどういうことなのか気になる。
やっぱ捨てられたのかなぁ。
もし飼い主が見つからないとゴンタはどうなるのかな...なんて考えると眠れません。
ただなんとなく思ったのは、自分がゴンタを保健所に連れて行くってことだけは考えられない。
まぁ、今考えても仕方ない。なるようになるでしょ。
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次の日の朝、交番から電話がありました。
飼い主さんが警察に連絡してきたそうです。
あぁよかった~。ゴンタよかったね。
よく脱走するんだそうですが、いつもすぐ戻ってくるので待っていたんだそうです。
住んでいる所、ちょっと離れています。清洲橋通り、どうやって渡ったんだろう。
直接連絡をとって、ウチに来てもらいました。
ゴンタを見るなり「マモル!」だって...すいません、笑ってしまいました。ぷはは。
あれからだいぶ日が経ちますが、たまに散歩中のゴンタ、マモルを遠くから見かけます。もちろん飼い主さんと一緒です。
首輪が青から黄色になりました。
迷子札はつけたかな?
ずっと元気でね。
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