(c) La Gazzetta dello Sport
ショックです。
オートバイレーサーの「ノリック」こと阿部典史(アベ・ノリフミ)選手が公道でバイク事故死。
デビュー当時から「バリバリ伝説」の“グン”にリンクしたようなキャラクター...世界GPデビュー時のゼッケン56も同じ!...で、熱狂的なファンが多かった気がします。
ノリックは偉大なイタリア人チャンピオン、バレンティーノ・ロッシにとってアイドルだったことは有名な話で、ロッシは自分のことを「ロッシフミ」と名乗っていました。
走行中、トラックがいきなりUターンしてきて避け切れなかったようです。
私も同じように怖い思いをしたことがあります。
ノリックが時速何キロで走っていたか分かりませんが、運が悪かったんだと思います。
死ぬ間際、とても納得できなかっただろうな。
ご冥福をお祈りします。
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何年か前、大人向けのバイク雑誌で、編集者と現役GPライダーがツーリングに行く企画がありました。
峠に入ると、先行する編集者がコーナーを攻めながら、いつ抜かれるかとGPライダーを意識してバックミラーをチラチラ見ていましたが、全然追いついてこなかったそうです。
休憩のときにGPライダーは意外なことを口にしました。
「公道は何が起きるか分からないから怖い」
クローズド・サーキットはレースをするために、多くの人がサポートしています。
バイク屋主催の走行会ですらオーガナイザーの安全対策は厳重です。
前を走っているマシンがUターンするなんてありえません。
路面もタイヤがグリップしやすいように、ザラザラです。公道はツルツル。
そんな環境で速く走ることだけ考えていればいいプロにとっては、公道上はストレスがたまるんでしょう。
私も車、オートバイ、自転車で公道を走りますが、それぞれで怖い思いをすることがたくさんあります。
被害者になるのは嫌だけれども、加害者になるのはもっと嫌だ。これからも気をつけよう。
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