ツール・ド・フランスが始まりました...が...。
直前に、以前ジロの時に書いたスペインのドーピング事件「オペラシオン・ブエルト」に関与していた選手の名前が正式に公表されました。
事前の取り決めで、ドーピングを行っていたドクターが持っていたリストに名前が載っていた選手はレースから除外される事になっていたので、数人の有力選手の出走が取り消されました。
名前があった選手たちが実際にドーピングをしていたかどうかは分かりません。
事件が明るみになった時から大変なスキャンダルになる予感がしていましたが、まだこれからいろいろな事実が出てくるのかもしれません。今は成り行きを見守るしかないのですが。
とりあえず初日、プロローグのタイムトライアル。トップから4秒差の5位に入ったケスデパーニュ・イリュスバレアレスのスペイン人ライダー、アレハンドロ・バルベルデには驚きました。
普通タイムトライアルというとエキスパートのスプリンターたちが上位を独占するハズ。バルベルデはオールラウンダー...要するに総合優勝が狙えるタイプ...ですが、唯一タイムトライアルが弱点と言われていました。しかし克服どころか強くなってます。恐ろしい才能です。現在26歳。
昨年初出場だったツールでは山岳ステージでランス・アームストロングに競り勝ち...断じて譲ってもらった勝利ではない...ランスに「彼こそ自転車の将来」と言わせたほどの新星。
おそらく数日後にマイヨジョーヌを着るのは間違いないと思うし、もしかしたらツールの3週間は彼が主役になるのかも。
オペラシオン・ブエルトの時にスペインのマスコミが見出しで「リストにバルベルデの名前はなかった」と大きく伝えているように、スペイン自転車界の希望であることは間違いないでしょう。
写真は昨年のツールの新人賞ジャージ。実際にバルベルデが表彰台で着た背中開きのポディウムジャージ。もちろんサイン入り。
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