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オウム真理教元代表・松本智津夫被告の死刑が確定。
11年前の私の誕生日の3月20日。地下鉄サリン事件が発生。
当時、私は築地の某スポーツ新聞社に勤めていました。
私の部署は始業が少し遅くて朝10時から。事件が起きるのが1時間遅かったら...巻き込まれていたかもしれません。
テレビから流れるニュース。現場の日比谷線・築地駅の地上は、野戦病院のような状態。そしてそこはまさにふだん歩いている場所です。
数人の知った顔がインタビューを受けていましたが、リアリティがない。現実なんだとはとても信じられないような事件でした。
その数年前、まだフジテレビが河田町にあったころ、たまたま編成部を訪れていた時に、松本被告を見た事があります。
確か2階の喫茶店からロビーを見下ろしていた時、例の修行服を着た集団が入ってきました。その中央にまるで表情のない大きな男が...。
当時、彼らをこんな恐ろしい集団だなんて誰も思ってなかった。総選挙に出て惨敗した時などは、どちらかと言うとバカにされていたような風潮が。そういう事の積み重ねの反動で、恐怖の集団になっていった...かどうかは分かりません。
松本被告は、ずっと拘置所の中で奇妙な言動を繰り返していたようで、訴訟能力の有無が焦点になっていました。いろいろな鑑定がされて、「訴訟能力が無い」という判定レポートの方が多かったそうです。ただしその判定の理由に一貫性がなかった。
松本被告の精神異常が天然か詐病なのか...それは死刑執行の瞬間、はっきりする事でしょう。
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