(c)Fujio Hara 1987
原富治雄F1写真集。
「CONCENTRATION」
カメラを趣味としていた者として言わせて下さい。
20年近く前のものですが、今まで見たすべてのジャンルの写真集の中で最高の作品と思っています。
1987年発行。1986年以前のまだF1がヨーロッパの遠い憧れだった時代の写真集。
ホンダが復帰して勝ちまくっていたにもかかわらず、なぜかTBSのダイジェスト放送もなくなって、情報が全然入ってこない時代でもありました。
そんな時、銀座マリオンでF1写真展があるというので、会社帰りに寄ってみることに。
無料スペースでの開催。しかし夜だった事もあって人が全然いない。
でもその分、写真をじっくり見ることができました。
もう感動!迫力のある写真に圧倒されまくり。
迫力って、単にF1マシンが走っているシーンとかではなく、ドライバーの緊張感や息づかいが伝わってくるような人物の描写に。
スピリットホンダ、大やけどを負ったラウダ、フェラーリに抜擢されたヨハンソン、ルーキーイヤーのセナの雨のモナコGP、セナの初勝利の時のメカとの抱擁、そして今は亡きG・ビルヌーヴ、ピローニ、ベロフ、デ・アンジェリス、アルボレート...。
写真集を販売しているという事だったのですが、係の人がいないので、横の喫茶店のスタッフに尋ねると、カウンターでコーヒーを飲んでいた男の人を呼びました。
その人がなんか突然F1の話しを始めるので、なんだろうと思っていたんですが、そのうちやっと気づきました。
その人はカメラマンの原富治雄さん本人だったのです。
自分、まったく予備知識なかったのでびっくり。期間中ずっと一人でやってたのかなぁ。
しばらくお話しをしたあと、写真集を購入。サイン入りです。
原富治雄さんはF1以外のモータースポーツでも活躍されています。
サーキットでの写真は暗いトーンが特徴的。重厚で迫力があります。
決してデジタルでは出せない、ポジの魅力。
自転車の写真を撮ってみてほしいなぁ。
今週末はF1日本グランプリ。
最強のターボ時代が終焉してから、TV中継はスタートからゴールまで通しては、ほとんど見なくなりました。セナの事故もニュース速報で知ったぐらいですから。
鈴鹿は今年で最後。来年から富士スピードウェイで開催されるそうです。
ぐっと近くなるし、炎のような走りが大好きだったケケ・ロズベルグの息子、ニコの走りを見てみたいな。
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