金曜日はjoの通院。今は亀戸動物病院の腫瘍専門の先生に診てもらっています。
ここまでの経緯を簡単に...
2月10日、山口ペットクリニック(以降YPC)で組織球肉腫と診断されたあと、院長の山口先生と今後の治療についてお話しをしました。
実はjoの腫瘍については3度目の検査...全部違う検査機関による...ではっきりしたんです。それまでの2回でシロだったのに、なぜ3回も検査したのかというと、院長先生の飼い犬がjoと同じフラットコーテッドだったんですが、組織球肉腫で亡くしたばかりだったんです。
跛行、微熱、レントゲンの影...など、当てはまる事が多かったので確信があったんだと思います。3度目の検査費用は病院で負担するから受けて下さいと言われました。こことは長いおつきあいなので。
検査は切開してサンプルを採りましたが、関節のところなので、何度も傷口が開き、そのたびに縫合。腫瘍は元気に成長を続けていて、はち切れそうになってきました。それまでは癌じゃないと信じていたのに、患部をみているともう否定できないと感じていました。
そして現実的になってきた「断脚」という決断。
joの場合、処置するんだったら肩から取る事になると言われました。
ただ断脚をしたから長生きするかというと、何とも言えない。転移性が強い病気なので、同じ事の繰り返しかもしれない。結果でしか分からないと言われました。
一度、YPCの待合室で前脚が片方ないフラットと合った事があります。もう痛々しくて、自分だったらあり得ないと思っていました。でも飼い主の方がとても前向きだったのが印象的でした。
今は私も飼い主の方の気持ち、すごく分かります。脚がなくたって、少しでも長く生きてほしい。
YPCでは化学療法は行っていないので、腫瘍専門の先生がいる亀戸の病院を紹介されました。
スタッフの交流があるらしく、2月16日に予約を入れてもらい、カルテの内容なども送ってもらう事になりました。
しかし前日の2月15日、joの脚の状態は悪化。いかにも痛そうにしています。病気の事も調べたし、自分もかなり落ち込んでいて、今さら化学療法の話を聞いたってどうしようもないと思っていました。
自分の気持ちは決まった。あした亀戸動物病院はキャンセルしてYPCに行って、断脚の相談に行こう。夜中にそう考えながら悶々としていました。ほとんど眠れません。
朝になり、ふっと気づいたんです。YPCは10時から。亀戸動物病院は9時から。
先に亀戸にちょっと行ってから、YPCに行けばいいかなぁと。
そしてほとんど何も期待せずに亀戸動物病院の腫瘍専門の先生に診てもらいました。
ところが、先生のお話しを聞いていて目からウロコが...。
治らないこの病気を理解した上で言われたのは、残りの時間をどう過ごすのか。
飼い主が泣いていたり、暗い顔をしていたら、犬だって痛みや苦しみを感じるだけ。
それよりもまわりで盛り上げて、犬を楽しい気持ちにさせてあげること。
断脚は抗がん剤治療を試してからでも決して遅くないこと。
確かにそうです。気づくとついついjoの前で泣いてました。
その日から抗がん剤治療をスタート。抗がん剤もいろいろ種類がありますが、ステロイドと組み合わせて使用します。
血液検査をして問題がなければよいのですが、ステロイドの影響で肝臓の細胞がダメージを受けたり、白血球が低下したりします。そんなわけでjoも毎週は投与されていません。いつも血液検査の結果にはドキドキします。
幸いなことに犬用の抗がん剤は、人間のような副作用はないようです。喉が渇くみたいですが。
最初、はち切れそうに肥大した肘の腫瘍も今はだいぶ落ち着いて、おとなしくしています。
よく歩けないので散歩の時は、クルマの助手席に犬を乗せるためのボックスを台車に付けた特製乳母車に乗せています。週末はjoとお花見に行く予定。